設定例

■スタンドアロン

 スタンドアロンで運用している場合、画像パレットは同じコンピュータ内に設定します。もっとも基本的な状態は、評価版のように「画像パレット」フォルダ中に「標準」「その他」「スキャン」等のサブフォルダを用意して。それを画像パレットに割り当てます。

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 環境設定(設定)の画像ページで、4つの画像関連フォルダを設定します。評価版のままならこのようにkm運用フォルダからの相対パスで設定します。(Winなら区切り文字を¥にしてください)



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次にパレットメニューから画像パレットを選びます。
例えば「標準」という名前のパレットに、「画像パレット」フォルダの中の「標準」フォルダを割り当てる場合は、
パレット上部のプルダウンメニューから「標準」を選んで、パレットを切り替え、同じメニューから「設定」を選び、左のように設定します。
管理は「サーバー」、フォルダは「パレット相対」、パスは「標準:」です(Winなら「標準¥」)
保存形式は「コピー」か「移動」です。カルテメーカーに取り込んだ後でパレットから画像を消すには「移動」とします。
表示形式は「オリジナル」、ランチ形式は「コピー」です。
OKを押して設定を保存し、正しく設定が済めばフォルダの中の画像が画像パレットに表示されます。


同じような方法で、「スキャナ」や「その他」のフォルダに対して、画像パレットを割り当てておきます。


実際の運用では、カメラやデジタルX線から、取出した画像ファイルを「標準」や「X線」といったフォルダにコピーし、それをパレットや画像+ボタンで表示されるダイアログからカルテメーカーに貼付ける事になります。

プリンタ等に付属するスキャナなどは、スキャンしたデータを特定のフォルダに書き出します。その特定のフォルダとして、たとえば「スキャン」フォルダを指定しておけば、スキャンが完了するとファイルのコピーなどの操作をすることなしに画像パレットに表示されるようになるので、
スキャンする→画像+ボタンを押す。→スキャンされた画像を選択し、OKボタン→取り込み完了
となります。

デジタルカメラからの画像取り込みはEyefiのような画像をWiFiで飛ばせるものが良いでしょう。Eyefiは特に画像を送り出すフォルダを指定できますので、スキャナと同じようにEyefiが書き出すフォルダに「標準」や「その他」のフォルダを割り当てておけば、シャッターを押せばその画像を同じように取り込むことができます。

デジタルX線装置からの取り込みは、デジタルX線装置の画像書き出し機能を使います。多くのデジタルレントゲンのソフトにはjpegやtiffで画像を外に書き出すことができます。デジタルX線のサーバーとカルテメーカーのコンピュータをLANでつなぎ、カルテメーカー側の「画像パレット」フォルダがX線装置のサーバーから見ることができるようにファイル共有を設定します。
この状態でレントゲンを撮影し、共有した「画像パレット」の中の「X線」フォルダに画像を書き出せば、カルテメーカー側で上記と同じように画像を取り込むことができます。


上記の例は、割り当てるフォルダが「km運用」フォルダの中にある場合に有効ですが、割り当てるフォルダが何らかの理由で「km運用」フォルダに中に設置できない場合は、違う方法でフォルダを指定します。

画像パレットの設定で
管理は「サーバー」、フォルダは「絶対」にして、「変更」ボタンを押してください。
標準のファイルオープンダイアログが開きますので、割り当てるフォルダを選択してください。選択するとパスにそのフォルダへの絶対パスが入力されます。
OKを押して設定を保存すると、割り当てたフォルダの中の画像がパレットに表示されます。

iPhoneなどからの画像取り込みではDropboxが便利ですが、Dropboxの転送先のフォルダを自由に設定するのは面倒です。この場合、Dropboxの転送先のフォルダを上記の方法で割り当てるとiPhoneで撮影してDropboxに転送することでカルテメーカーに取り込めます。
QuickDropShotのような、シャッターを切るとすぐにDropboxに転送するようなアプリを使うとさらに手間をかけずに画像を転送できます。
Dropboxはクラウドを経由するので外部との通信が必要です。もし、それがセキュリティ的に不安を感じるのであれば、PhotoSyncのようにLANだけを経由して画像を転送するアプリを使うといいでしょう。設定はDropboxと同じです。

絶対アドレスで指定するこの方法は、別ボリュームのフォルダも指定可能です。デジタルカメラのデータをSDカード等で行う場合もこの方法でSDカード上の画像が入ってるフォルダを指定することで、SDカードを挿すだけで画像パレットに撮影した画像を表示できます。

さらにファイル共有でマウントされた他のコンピュータのフォルダも指定できますので、例えばデジタルX線装置でなんらかの原因でデジタルX線装置からカルテメーカーが見えない場合で、逆にカルテメーカーからデジタルX線装置が見えているなら、その見えているデジタルX線装置の中のフォルダを指定して画像を転送可能です。


■クライアント/サーバー

クライアント/サーバーで運用する場合の基本は、スタンドアロンの設定をそのままサーバーにし、クライアントを接続する形式です。
サーバーでは上記のスタンドアロンと全く同じ設定でフォルダを画像パレットに対応させます。
そして、クライアントもサーバーと全く同じに設定します。

例えば、サーバーで、名前が「標準」のパレットを、管理は「サーバー」、フォルダは「パレット相対」、パスは「標準:」と設定した場合。
クライアントでも同名の「標準」のパレットを、管理は「サーバー」、フォルダは「パレット相対」、パスは「標準:」と設定します。パスの区切り文字もOSに関係なく同じで大丈夫です。
こうすると、サーバーでもクライアントでも「標準」画像パレットを開けば、サーバーの「標準」フォルダの中の画像がパレットに表示されてそれをカルテに貼付けることが可能になります。

絶対パスの場合も同じです。
サーバーで、名前が「カメラ」のパレットを、管理は「サーバー」、フォルダは「絶対」、パスは「Macintosh HD:Users:Taro:Dropbox:DropPhox:」と設定した場合、
クライアントでも「カメラ」のパレットを、管理は「サーバー」、フォルダは「絶対」、パスは「Macintosh HD:Users:Taro:Dropbox:DropPhox:」と設定します。「絶対」の時のパスは管理で指定したコンピュータのOSに合わせた表記になりますので、クライアントのOSの種類に関係無くサーバーと同じにします。

サーバーに対応するフォルダを設定する基本的な方式は、どの端末でも同等に操作できる利点がありますが、サーバーから画像を転送する分だけ表示に時間がかかります。
クライアントに画像パレットの対応フォルダを設置することで、そのクライアントでの操作を早くすることができます。
たとえばスキャナが受付にあって、スキャナからの画像取り込みは受付のクライアントだけで行う場合、あるいはデジタルX線のサーバーにカルテメーカーのクライアントをインストールして、同じコンピュータ内でカルテへX線写真を取り込むような使い方をする場合です。

この場合、そのフォルダが存在するクライアントで「画像パレット」フォルダの中の「スキャン」フォルダを「スキャン」画像パレットに割り当てるなら、
管理は「クライアント」、フォルダは「パレット相対」、パスは「スキャン:」と設定します。

通常、このパレットはそのクライアントでローカルで使う物になるので、他の端末で利用できるように設定する必要はないのですが、もし、他のサーバーやクライアントからもこのフォルダを使いたいというのであれば、
他の端末の画像パレットの設定で、管理は「aaab」(そのフォルダが存在するクライアントの識別コードをいれます。)、フォルダは「パレット相対」、パスは「スキャン:」と設定すると、他の端末からこのクライアントのローカルのフォルダを画像パレットに対応できます。
ただ、特に他のクライアントでは画像をクライアント→サーバー→クライアントというように2重に転送することから、かなり表示に時間がかかります。