サーバーとクライアントが同じOSの場合(Mac→Mac、Win→Win)
■コピー
サーバーとクライアントが同じOSの場合は、サーバーの「v11運用」フォルダをまるごとクライアントにコピーして増設します。
USBメモリ、ファイル共有等で、サーバーにある「v11運用」フォルダをまるごとクライアントのコンピュータにコピーしてください。
なお、基本的なLANの接続や設定は事前に済ませておいてください。
■サーバーの設定
スタンドアロン(1台だけで運用していること)で運用されていた場合、そのコンピュータがサーバーとなります。
スタンドアロンの場合、サーバーに機能を切り替えます。
そのコンピュータ(サーバー)のカルテメーカーを通常通り起動し、Macなら「カルテメーカーv11」メニューから「環境設定」、Winなら「ファイル」メニューから「設定」を開きます。
開いたら上のタブで「通信」ページに切り替えます。
一番上のドロップダウンメニューから「サーバー」を選びます。
選ぶと下のような確認ダイアログが表示されます。
OKボタンでこのダイアログを閉じます。
さらに設定ダイアログのOKボタンを押して、設定を保存します。
すぐにカルテメーカーを終了させてください。
通常通り再起動すると、サーバーモードに正しく設定されていれば、このようなダイアログが表示されます。
この時表示されるサーバーのIPアドレスは、クライアントを接続する時に必要になりますので、メモしておいてください。
起動したらこのままにしておきます。
■クライアントの設定
サーバーの設定が済みましたら、先程コピーしたクライアントを起動します。
コピー直後の起動なので正しくデータファイルを選択するために、起動時にはMacならoptionキー、WinならAltキーを押したままにします。
このダイアログが開いたら、上から2番目の「他のデータファイルを選択」選びます。
ファイル選択ダイアログが開くのでコピーした「v11運用」フォルダ内のデータファイル(カルテメーカー.4DD)を選んでください。
起動したら、Macなら「カルテメーカーv11」メニューから「環境設定」、Winなら「ファイル」メニューから「設定」を開きます。
開いたら上のタブで「通信」ページに切り替えます。
3カ所を変更します。
(1)一番上の動作モードを「クライアント」にします。
(2)マシン名を変更します。(次で詳しく説明します。)
(3)識別コードを変更します。(次で詳しく説明します。)
大事なことは、この3つを一緒に変更してから、OKボタン(4)を押して設定を保存することです。
バラバラに変更すると起動できなくなる可能性があります。
設定をOKで保存したら、すぐにクライアントのカルテメーカーを終了させてください。
(2)のボタンを押すと、このダイアログが表示されます。
マシン名はこのコンピュータの名前です。半角の括弧”)”の前がコンピュータの番号になります。半角の数字で設定します。
この番号は、ツールバーの#1、#2等のボタンで指定されるコンピュータの番号で、カルテを転送する場合の転送先の番号に
なります。「0」は特別な番号で「受付」専用の番号です。
同じ番号、名前のコンピュータが同じネットワーク内にあると、混乱しますので、必ず違った名前と番号を設定してください。
例)
1)ユニット#1 2)医局
(3)のボタンを押すと、このダイアログが表示されます。
このコードは、ネットワーク内でコンピュータを識別する内部コードです。
必ず、ネットワーク内で重複しない違ったコードを設定してください。
コードは半角英小文字(abcdefghijklmnopqrstuvwxyz)で(数字もダメ)4文字です。4文字より少なくても、多くてもいけません。4文字を設定してください。
例)
aaac awin macz
■クライアントの起動
一旦終了したクライアントのカルテメーカーを起動します。
正しくクライアントの設定が行われていれば、このようなダイアログが表示されますので、サーバーの起動時に表示されたサーバーのIPアドレスを入力してOKボタンを押します。
正しく接続されるとクライアント、サーバーの両方からビープ音がして接続を確認できます。クライアントにはサーバーの設定等がコピーされて起動します。
このまま運用を開始してください。
なお、運用を停止する場合、必ず、全てのクライアントを先に終了させてから、サーバーを終了します。
サーバーを先に終了させるとダイアログが表示されクライアントの終了を待ちますが、推奨される停止方法ではありません。
■トラブルシューティング
接続時にこのダイアログが表示された場合は、サーバーとの接続に失敗しています。この場合チェックするのは、
(1)サーバーが正しく起動していること
(2)サーバーのIPアドレスが正しいかどうか
(3)ネットワークが正しく接続されているかどうか
(4)クライアントの接続数制限に達しているかどうか(初期設定では制限なしです。)
等を確認してください。
このダイアログが表示された場合、クライアントの設定で識別コードの変更を忘れてしまっています。
このダイアログが表示されると、以後運用ができません。一旦クライアントの「v11運用」フォルダを削除して最初からクライアントの設定をやり直してください。