バックアップの設定と操作
最初にジャーナルファイル(ログファイル)用のフォルダを新規に作ります。ジャーナルファイルはキャッシュの内容を記録するファイルですので、データファイルと同じ場所がいいでしょう。違うハードディスク等も指定可能ですが、書き込みに時間がかかる場合、システム全体の速度が落ちます。
データファイルがあるフォルダの中に「logs」というフォルダを作成してください。
バックアップを記録するフォルダも作成します。バックアップは必ず別のハードディスクに行ってください。最低でもパーテーションを切って別のパーテーションに記録するようにしてください。フォルダ名等はわかり易い名前でしたらなんでもいいです。
例では「バックアップ」というフォルダを作成しました。
バックアップの設定をします。
スプラッシュ画面を最前面にして「ファイル」メニューから「データベース設定」を選びます。
上のページタブの「バックアップ&復旧」を押してこのページにします。
この画像のように設定します。初期値からの変更箇所は次のとおりです。
バックアップを残す数を3個から7個にします。こうすると自動で毎日バックすると曜日ごとのバックアップになります。
バックアップの失敗時にリトライするタイミングを次回自動バックアップ時にします。バックアップの失敗は外部ハードディスクの障害が主原因ですので、失敗した場合は人手による介入が必要になると考えられるためです。
自動復元で「データベースが壊れていたら、最新のバックアップから復元する」にチェックをいれます。復元作業も自動になります。
次にページタブの「スケジューラー」を押してページを切り替えます。
自動バックアップから「毎日」を選びます。
バックアップする時間を24時間制で入力します。この場合午前2時にバックアップが実行されます。
次にページタブの「設定」を押してページを切り替えます。
内容でバックアップする対象を選びますが、データファイルはもちろんですが、必ずストラクチャーファイルにチェックが入っていることを確認してください。ユーザーストラクチャーファイルは必要ありません。
バックアップ保存先は、「…」というボタンを押して、バックアップ先のフォルダ(例では「バックアップ」)を選択してください。
ログ管理の「ログファイルを使用」のチェックをいれてください。標準の新規ファイルダイアログが開きますので、最初に作ったジャーナルファイル用のフォルダに保存するように指定します。
設定が終わったら「OK」ボタンを押します。
OKを押すとこのダイアログが表示されますので、「OK」を押して最初のバックアップをはじめます。
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バックアップが始まります。
「停止」ボタンは原則押さないでください。バックアップだけでなくその後に続くカルテメーカーの処理もキャンセルしてしまうため動作がおかしくなります。
ただ、異常に時間がかかるとか進捗バーが変化しないとか異常な状態になった時は停止ボタンをおし、なおかつカルテメーカー自体も終了してください。これは通常のバックアップ時も同じです。
表示が消えれば、バックアップの完了です。通常通り運用を開始してください。今後はスケジューラーで指定時間に自動的にバックアップが行われます。
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最初のバックアップが済んだ状態です。バックアップ用のフォルダに「カルテメーカー[0001].4BK」というファイルが出来ています。これがバックアップファイルです。
一方、logsフォルダには「カルテメーカー.journal」というファイルができています。これがログファイルです。
バックアップファイルとジャーナル(ログ)ファイルは一対になっています。バックアップした後におこなったデータの修正や追加、削除はすべてジャーナルファイルに記録されています。
この2つのファイルを使うことで、元のデータファイルを復元します。
マニュアルでバックアップを開始するには、スプラッシュ画面のファイルメニューから「バックアップ」を選びます。
即座にバックアップが開始します。
バックアップが終わるとバックアップフォルダの状態はこうなります。
「カルテメーカー[0001].4BL」と「カルテメーカー[0002].4BK」の2つのファイルが増えました。
.4BKは新しいバックアップファイルです。
.4BLはジャーナル(ログ)ファイルのバックアップです。先程バックアップファイルとログファイルが一対という説明をしましたが、バックアップでもこのように一対として保存されます。
同じ数字のファイルが一対となります。「カルテメーカー[0001].4BK」と「カルテメーカー[0001].4BL」が一対です。
この2つのファイルはマニュアルで合成することができます。この2つのファイルを合成(マージ)すると「カルテメーカー[0002].4BK」と同じ物ができます。これにジャーナルファイルをマージすると現在使ってるデータファイルと同じになります。
このため、古い.4BKファイルが破損していたり復元したデータファイルに潜在的な破損があったとしても、最大7世代前のデータファイルから復元が可能になります。